体育科の先生方にインタビュー(広報委員 菊チームの記事)
<はじめに>
白百合学園小学校では、毎年の運動会で各学年がダンスを披露しています。可愛い笑顔に癒される1年生から、キレのある迫力満点の6年生まで、発表されるものは多種多様です。今回の記事では、そのダンスを振り付けから手がけていらっしゃる体育科の石井先生、鈴木先生、山口先生にインタビューをしました。学校の先生方全員が、日本一のダンスと自負する白百合学園小学校のダンス制作の裏側にスポットライトをあてます!
Q. ダンスの曲はどのように決めていますか。
鈴木先生:普段からいい曲をリストアップしておき、手元に記録しておいた曲から、自分の担当している学年の雰囲気を思い浮かべ、それに合った曲を選んでいます。
山口先生:色々なダンス動画や、他の先生が考えたダンスを参考にして考えています。
石井先生:学年の特色や性格に合わせて曲を決めています。6年間を一緒に過ごしたからこそ分かる、子どもたちのカラーを曲選びの中で大切にしています。
Q. 運動会のダンスの振り付けはどのように決めていますか。
鈴木先生:色々なアーティストのミュージックビデオ、音楽番組で踊っているバックダンサーの方々が、どんなダンスをしているのかを参考にして決めています。
山口先生:曲名を見て、その時の学年の様子などに合わせて決めています。曲の歌詞がある場合は、歌詞も聴き伝えたい想いなども考えた上で決めるようにしています。
石井先生:ミュージックビデオを見て、イメージを膨らませています。歌詞や曲を聴き込んで、その曲に合わせた振り付けをするように意識しています。
Q. 今年度のダンスの振り付けの中で1番好きなものはなんですか。
山口先生:全て良かったですが、やはり今年の5年生の旗を使ったダンスは、難しいけれど踊りが揃うとかっこよく見えました。
石井先生:今年度の6年生のダンスにはとても納得がいっています。今年はディズニーの「ウィッシュ」のメドレーを選曲したのですが、行進から力強いダンスまで、一生懸命に踊っている6年生の姿を見て涙ぐんでしまいました。
Q. 最後にダンスの振り付けを決める時の想いを教えてください。
鈴木先生:クラス全員が一丸となり、ダンスの上手い下手に関わらず、ダンスを楽しいものとして捉えてもらえるよう心がけています。ダンスクラブの曲は、約5か月かけて制作しました。自分が踊った時とは違い、実際に子どもたちが踊ってみると、振付と子どもたちの相性がよくないこともあり、その時々の子どもたちに合わせて変更することでより良くするようにしています。
山口先生:その曲の歌詞や曲調に合っているか、苦手な子も一緒に楽しむことができるかなど、児童一人ひとりが個性を発揮できるものになるように考えています。
石井先生:通常、6年生はいつもポンポンなどの手具を使ったダンスにしていましたが、今年は敢えて手具は使わずに、衣装(スカート)と体の動きのみのダンスにしました。手具を使えば、簡単な動きでも綺麗な振りに見えますが、手で振りを表現する方が、難しさはありますが奥の深いダンスに仕上がるからです。運動会当日は、この学年なら成功してくれると、6年生の実力を信じて入場門から送り出しました。
<白百合学園小学校の卒業生である鈴木先生に、昔の経験から今のダンスのご指導に影響していることはあるか質問させていただきました。>
Q. 白百合学園小学校にいた時の経験で、今のご自分の授業に影響していることは何ですか。
鈴木先生:当時は、今の教頭先生でいらっしゃる、中西先生に体育を教えていただきました。中西先生のご指導を思い出し、「体育っておもしろいな」と思ってもらえるような授業を受け継いでいきたいと思っています。難しさの中にも学びのある授業にしたいと思っています。
<おわりに>
私たち、白百合学園小学校の児童が、お父様・お母様にダンスを毎年お届けすることができている背景には、先生方の努力、奮闘、そして情熱があることを知りました。
時には厳しく、時には優しく、私たちへの愛情をもって、今年もダンスを指導してくださる3人の先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。私たちにとって、運動会のダンスは、私たちを支えてくれている家族をはじめ、先生方やダンスを見てくださった皆様に、希望と感謝の気持ちを届ける大切な場です。
今年度の運動会でも、私たちの発表したダンスが、皆様を笑顔にすることができていたら良いなと感じました。